華麗なる海外逃亡記

1年半、41ヶ国にも及ぶ(現在進行形)、自分のバックパッカーとしての記録を記した雑記です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

第22話 疲労 ~衝撃的な山登りと衝撃的な寝床~

街の散策に出かけることにした私は、まず入り口の脇にある壁に登ってみることにした。あまり高くはないものの、しっかりと城壁の外を見渡せる。ここは狭く、7月のコトルはゴリゴリのオンシーズンだったので、非常に混むはずだったのだが、当時は新型コロナウ…

第21話 中世 ~踊るコトルと求む5ドル~

長期間沈没していたサラエヴォを後にした私は、バスに乗りこみ、モンテネグロで最も人気なリゾート、コトルに向かった。バスに乗っている間は寝ることもあれば、ひたすらに外の景色を見てボーっとすることもある。そうして外の景色を見ていると、面白いもの…

第20話 宴会 ~長い沈没生活との別れ~

モスタルへの日帰り旅行を終え、遂にボスニア・ヘルツェゴビナでの目的を全て果たした私は、最後の数日間を過ごすこととなった。まずは、オクタイ(サラエヴォ在住イラン人の友人)との約束を果たすため、サラエヴォにある日本食料理店に行くことになった。彼…

第19話 歓喜 ~沈没の終焉と旅の再開~

サラエヴォですっかり沈没しきっていた私は、何もしないのではつまらないので、サラエヴォ市内の博物館や美術館を回ることにした。まずは、ラテン橋の近くにある第1次世界大戦関連の博物館。ここには第1次世界大戦時の様々な物があったのだが、意外と暗い雰…

第18話 過食 ~隠れた観光名所~

その日、家主のエディンは朝に時間を作ってくれた。彼はアパートまで私を迎えに来てくれた。そう、彼は私が友人に会うためにトラヴニクに行きたいと言うと、連れて行ってくれると申し出てくれたのだ。古い小型のプジョーに乗った私は、しばらく車に揺られな…

第17話 爆音 ~酒に溺れなすぎる漢~

サラエヴォに滞在中、出会ったのはモロッコ人達だけではない。まずはトルコから来た若者3人。彼らとはトルココーヒーを飲んだだけなのでここでは特に話すことは無い。次にカウチサーフィンのハングアウトで会った3人。それぞれボスニア人女性、アメリカ人女…

第16話 貴重 ~静かなる美声~

その日もまた例の3人のモロッコ人と共に時間を過ごしていた。まずは、中心街から少し離れた場所にある、落ち着いたカフェで彼らと合流した。私は因縁のトルココーヒーではなく、大人しくエスプレッソを嗜んだ。しかし、エスプレッソというものは、シルバニア…